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2011.01.10 Monday

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    2011.01.06 Thursday

    6歳の春。

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       6歳の春。


      わたしはもう年長生の、ひまわり組。

      もう身長も大きくなり、むかしお母さんが着せてくれていた
      女の子が着るようなかわいい洋服も今ではかっこ悪いからと着なくなり、

      気づけば立派な男の子になっていた。


      家での時間も少しずつ料理や洗濯を手伝ったり、
      時にはお父さんの仕事の作業服のアイロンすらかけていた。


      そしてそんないつもの月曜日の夜、ある大きな出来事が起きた。


      台所にいるお母さんが突然倒れる。

      自分は何が起こったのかわからず、ただパニックになり
      「お母さん大丈夫? お母さん大丈夫?」
      そう何度も呼びかける。

      するとお母さんが苦しそうに言う。

      「お父さんに電話して!
        ついに赤ちゃんが産まれるって・・・。」

      わたしはこのときやっと事態がわかった。


      そう、妹が産まれるのである。


      僕はそれを聞いて、とにかくうれしい気持ちと、
      だけど苦しそうなお母さんへの思いと、
      何となく複雑な心境のままお父さんに電話をした。


      するとその電話の約10分後、

      家の前に救急車が止まり、
      お母さんが救急隊の人に運ばれ、
      その救急隊の人にひと言、

      「お兄ちゃんも行くよ!」

      そう言われる。


      そしてわたしは言われるがまま救急車に乗り、
      そっとなんだか初めての興奮状態でお母さんを見守る。


      そこから約15分、

      救急車は暗く光る病院の前に止まり、
      お母さんがまた救急隊に運ばれる。


      その後をわたしもついていき、暗い待合室でただ静かに座って待った。


      また少し経つと、すぐにお父さんが到着。
      すごい急いで来て、汗がだらだらのお父さんであったが、
      そんな中お父さんはわたしにひと言いう。

      「お母さんを守ってくれてありがとう
        でも大丈夫、もう少しでお前の欲しがっていた妹が産まれるから!」

      それを言われたわたしは、さっきまでの激しい動揺から完全に解放され
      とてつもない喜びの感情が溢れ、滝のような涙がでてきた。


      そしてその後すぐに、少しずつ冷静になりはじめ、
      いろいろな楽しいことを考え始めた。

      ・・・一緒にトランプもしたい、
      ・・・一緒に鬼ごっこもしたい、
      ・・・一緒にお団子集めもしたい、

      ・・・家族4人でこたつを囲んでご飯を食べたい。


      そんなことを何時間も考えていた・・・。

      しかし気づけば午前1時。


      わたしはそんなことを考えながら、お父さんの膝の上で眠ってしまっていた。

      するとそんなわたしの耳に何か声が聞こえる。


      「おぎゃー! おぎゃー!」


      そう・・・4月25日 午前2時23分、



      ついにわたしの妹、真実が誕生した。









      2011.01.10 Monday

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