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2011.01.10 Monday

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    2011.01.04 Tuesday

    5歳の秋の贈り物。

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       わたしが5歳の秋・・・

      それはいつもの毎日の、
      それはいつもの食卓での会話だった。

      お母さんからのひと言、

      「ついにあなたにプレゼントがあるの。」

      わたしはその時なんのことだかわからない中、
      なんとも言えないわくわくした思いで、

      「ぼくが欲しいおもちゃ知っているの?」

      などと少し照れながらお母さんに聞く。



      するとお母さんは言う。

      「お父さんが帰って来てからあげるからそれまでゆっくり待ってて」

      そう言われ、なんだか複雑な気持ちのなか
      ゆっくりお父さんの帰りを待つことにする。

      なんだろう?

      別に誕生日は来月だし、別に何かで一等賞をとったわけでもない、
      別に何か良いことをしてほめられるようなこともしていない。

      だからこそ、この待っている時間がぼくには複雑すぎる時間でしかたがなかった。


      そしてついに夜8時、お父さんが帰宅。

      いつもの疲れた表情で、
      いつもの汗臭い格好で、
      何事もなかったように帰ってきた。

      わたしは楽しみと、ほんの少しの不安?の様なものを胸に
      お父さんに早く食卓のテーブルについてもらうように手を引っ張り連れ出した。
      でも当然お父さんもなんだかわからない顔をし、少し怒った口調で

      「ご飯の前だから手ぐらい洗わせなさい!」

      と言いながらも食卓についてくれた。



      そこでわたしは待ちに待ったという顔でお母さんを呼び、

      「さっきの早く教えて!!!」

      ・・そう言った。



      するとお母さんの表情がゆっくりと笑顔に変わる、
      さっきまでとはまるで違う今までに見たことのない子供の様な笑顔に変わり、
      その笑顔の後すぐになんだか目に涙の様なものを溢れさせながら
      ひとことこう言った。


      「実は秀人に妹が出来たの!」


      わたしとお父さん、いや全ての時間が止まる。



      そしてそんなわたしとお父さんにもうひとこと言う。


      「秀人が欲しがってた妹がお母さんのおなかの中に誕生したんだよ!!」



      わたしはなんだか頭が真っ白になり、
      父はふるえながら母親にこう声をかけた。


      「ありがとう。」と。



      そしてわたしはずっと頭を真っ白にしながらも、ただただ泣いてしまった。
      そして興奮して、そして嬉しくて、涙が滝のように出てきた。



      そうわたしについに”妹”ができたのである。





      5歳の秋の贈り物・・・


      それはわたしの家族を、わたしの食卓を
      最高の愛で囲んでくれた、最高の贈り物だった。






      2011.01.10 Monday

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