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2011.01.10 Monday

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    2011.01.03 Monday

    4歳のある日

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      4歳のある日、
      わたしはやさしいお母さんに一つのお願いをした。

      「妹が欲しい」

      そのときの私はいったいなぜそれを思ったのかはまるで覚えていない。

      ただ、このお願いを何度もしつこくお母さんにねだったことだけは覚えている。
      しかしお母さんはわたしにこう言った。

      「妹はおもちゃじゃないから欲しいって言ってもすぐには手に入らないんだよ。」

      小さいわたしは深い意味はよくわかっていないが、
      ただ諦めずにわがままに泣いたことも覚えている。

      そしてそのあと、まだ幼すぎるわたしは、
      何をとち狂ったのか近くの商店街のスーパーに行き、

      「これで妹下さい。」

      と100円玉を差しのべていた。



      なぜわたしは妹が欲しいと思ったんだろう?
      なぜわたしは妹が手に入らないといわれて泣いたんだろう?

      正直いまのわたしもその理由はわからない。

      別に友達にかわいい妹のいる家族や友達がいたわけでもない。
      別にテレビや何かで妹が欲しくなるようなそんなものを見たわけでもない。

      そしてまさか、このわたしの「妹が欲しい」というお母さんへの言葉が
      それからのあらゆる悲劇を招く理由になることは知る由もなかった。



      わたしは4歳、幼稚園に通う、容姿も可愛く、
      子供とは思えないほどの素直な子供だったらしい。

      そのせいか幼稚園の先生、近所のおじちゃんやおばちゃん、親戚、
      それより何よりお母さんに、本当にやさしく育てられたことを鮮明に覚えている。

      子供の自分なこともあるのか、とにかくその頃の記憶は
      ただただあったかさを感じていたことだけは記憶の深く残っている。


      お正月には親戚いっぱいで輪になって沢山のご馳走を頂き・・・、
      こどもの日にはわたしは強いかぶとをかぶせてもらって・・・、
      幼稚園の運動会ではお父さんが一生懸命かけっこで一番をとって、
      わたしはお母さんの美味しい弁当を食べながらいっぱい笑っていた・・・。
      10月の誕生日にはあたたかいコタツでおおきいケーキと
      大好きだった調合金のおもちゃをもらった・・・。
      そして寒い12月のクリスマスの頃にはお母さんとお父さんと、
      駅の近くの食べ物屋さんで美味しいローストチキンを食べた・・・。

      今思えば毎日が幸せいっぱいで
      今思えば毎日が忘れられない記念日のようであった。


      ただ小さいわたしはそんな毎日の幸せには気づけず、
      ただ当たり前にすぎていく平凡な毎日だったのかもしれない。


      そう、そんなある日にわたしは妹をスーパーに買いに行ったのだ。


      なんでも欲しいものは手に入る・・・



      そんな風に思っていた4歳のある日だった。










      2011.01.10 Monday

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